Dr.野村のフィトンチッド研究所

「病気にならない」為のフィトンチッド

2015年9月5日、弊社代表逢坂と近畿大学、野村正人教授とで「フィトンチッドのこれから」 を題材に精華町の本社にてディスカッションを行いました。

野村先生はフィトンチッドのもつリラックス効果に大変注目されているとお聞きしましたがそれはどうしてですか?

野村教授:近年の高度情報化された都市環境下においては、ストレス状態の現代人が増加しその健康障害が問題になっていますよね?

これから高齢化社会がますます進むにつれ、医療費負担を減らす必要性がより顕著になっていくなかで、「病気を治す」でなく、「病気にならない」ためにどうすべきかが課題になってくると思います。

いわゆる「未病」の考え方です。「現代病」と言われるガンや高血圧等の病気の原因に「ストレス」が密接に関連している事を考えれば、今後ストレスをどうやって緩和するのか、またその方法に注目すべきだと考えております。

それにはフィトンチッドの力が必要不可欠だということですね?

野村教授:そのとおりです。現代のストレス社会は情報化、都市化が進んだことも原因ですが、私は「森林離れ」も重要なファクターの一つだと考えます。

そもそも森林(植物)と人間(動物)は大昔より共存共栄の関係にあったわけですから、離れて暮らすことは不自然なわけです。

森林の中で浄化された空気がもつフィトンチッドの効果を利用して人々は体内の免疫バランスを整え、健康を維持できてきたわけです。ただ、目に見えないものですから、その恩恵に気づかずに森林から離れて暮らすことが当たり前になってきているわけですね。

それが原因で体内の免疫バランス、細菌バランスが崩れ「昔は無かったような病気」が近年の病気の上位を占め始めている・・  私はそのように考えます。

野村先生はこれからの世の中にフィトンチッドがどのように浸透していくべきとお考えですか?

野村教授:フィトンチッドの力をもっと活かしたいとはいっても、身近な森 は開発され森の近くで生活できる人は限られており、昔返りし てまた森で暮らし始める事は不可能ですよね? だったらフィトンチッドそのものを身近に活用できる方法が今 後増えていけばと思っています。

庭園緑化や室内ガーデン等もその一環ですね。 まずは、多くの人に「フィトンチッド」というキーワードを知って もらい、「フィトンチッド」を身近に置く暮らしの必要性を「健康 維持」「未病」の観点で考えてもらえればと思っています。

近畿大学工学部化学生命工学科 教授 野村 正人

※ 現在までに本人が発明者となっている特許リスト

特許登録番号 名   称
特願2008-127357 皮膚外用剤組成物
特願2009-183512 古新聞紙を原料とした古紙パルプの製造法
特許 第5092134 カルシウムイオン水の製造方法,
セメント硬化体及びその製造方法

経歴

  • 昭和49年3月         近畿大学理工学部応用化学科卒業
  • 平成元年8月         カリフォルニア大学バークリー校留学(平成3年3月まで)
  • 平成9年 4月         近畿大学工学部教授
  • 平成14年10月~平成16年9月  近畿大学大学院工業技術研究科(現システム工学研究科)科長
  • 平成16年4月~平成19年3月  大学基準協会大学評価委員
  • 平成17年4月~        日本油化学会・関西支部常任幹事
  • 平成18年10月~        近畿大学工学部就職指導委員長
  • 平成24年10月~        近畿大学工学部学部長補佐
  • 平成26年10月~        近畿大学工学部学部長