地球カレンダー|人類の歴史

地球が誕生してから今日までの46憶年の歴史を1年のカレンダーに縮小したのが地球カレンダーです。

 

46億年前、地球カレンダーでは元旦の午前0時、宇宙の片隅で地球が誕生しました。誕生したばかりの地球はマグマと水蒸気の層に覆われた生命のない星でした。

2月のはじめ、表面のマグマが冷め、大気が冷やされると、水蒸気は水になり、雨となって地球にふりそそぎ、地球を覆う海をつくりました。

 

 

生命の誕生

3月下旬、水の中で最初の生物体が生まれました。

その後の地球の変化のスピードはとてもゆっくりとしており、海の中でより高度な多細胞生物が登場したのは最初の生物が登場してから約半年後の9月末のことでした。

 

生物の進化のスピードは徐々に早くなり、11月23日(5憶年前)、魚類が出現し、その3日後に生物の陸への進出が始まりました。

12月中旬から下旬にかけて慌ただしい動きが出てきました。

12月3日に脊椎動物が陸へ上がり、11日に恐竜時代が始まり、16日に哺乳類が登場し、19日に鳥類が出現しました。

その後、恐竜の全盛期を経て、恐竜が絶滅したのは12月26日の午後8時17分頃です。

 

恐竜や巨大な植物の時代を経て、哺乳類の時代となったのは1年の終わる3日前のことでした。

 

人類の誕生

そして、現在の人類の祖先がアフリカに登場したのは大晦日の31日の14時30分。人類の時代は1年のうちのたった10時間弱にしかすぎません。

ワットの蒸気機関が発明されたのは1765年です、それから目覚ましい産業革命が起きました。

それを地球カレンダーでみると、産業革命が起きたのは12月31日、大晦日の23時59分58秒となります。

現在のわれわれの近代文明は1年の地球カレンダーの最後の2秒間です。

 

現在、地球の温暖化、化学物質による健康被害、水質汚濁、大気汚染そして自然環境の破壊さらに廃棄物処理の問題‐

こういった様々な環境問題が起きていますが、こうした地球の環境問題というのはすべて地球カレンダーで言えば最後の2秒間の出来事なのです。

この最後の2秒間で、地球は人類によってまさに滅亡の危機にさらされたのです。私達人類はこのかけがえのない生命の星をたった2秒間で滅ぼそうとしていると言っても過言ではありません。そのように考えると、環境問題の本質が見えてくるような気がします。

まとめ

私たちは、豊かな生物多様性を将来にわたって継承し、その恵みを持続的に得ることができる「自然と共生する社会」を作っていかなくてはなりません。

そのためには、政府による取組だけでなく、様々な主体が積極的にかつ連携して取り組むことが求められます。

豊かで健全な自然が拡がる国土。渡り鳥の飛来地などの国境を越えた生態系ネットワーク。生物多様性保全と持続可能な利用が組み込まれた企業活動。国内資源が有効に利用されることで世界の生物多様性に与える影響が軽減された社会。そして、生物多様性に配慮した新しいライフスタイル。それが私たちのめざす100年先の国土の姿です。