プラスチックについて考える|地球とプラスチックの関係

プラスチックフリー

昨今、「プラスチックフリー」や「脱プラスチック」といった言葉を良く聞くようになりました。 グローバル企業であるスターバックスやコカ・コーラ、マクドナルドなども2025年までにプラスチックストローやパッケージの廃止を決めています。
特に環境に悪影響を及ぼすとされるのが、最近よく耳にする「マイクロプラスチック」と呼ばれるものです。

マイクロプラスチックとは?

皆さんご存知のようにプラスチックは「石油」から作られます。世界で年間に3億トンが生産され、全石油産出量の8%にも及びます。 

石油由来のプラスチックは自然分解されることなく半永久的に残るという特徴があります。
家庭での使用済みのプラスチックは、現在ではリサイクルが進んだように思われる方も多いかと思いますが、全体の7割以上はリサイクルされることなく環境中に流出します。
それらは雨などで流され最終的に海にたどり着きます。
その量は何と、年間800万トンにもおよび、2019年現在世界の海に漂うプラスチックごみの総量は1億5000万トンにもおよぶと言われています。


その後、紫外線の影響などで劣化し、マイクロプラスチックと呼ばれる小さな破片に変わります。

意外かもしれませんが「化学繊維の衣服」を洗濯した時に出る「繊維くず」もマイクロプラスチックの代表格です。ポリエステルやナイロンなどは多くの衣服に使用されますが、これらもれっきとしたプラスチックです。目に見えないほど小さくなった「プラスチック」は海洋上に半永久的に漂い、汚染物質などを吸着し海洋汚染の原因となります。また、それらは魚やクジラなどの海洋生物の体内に蓄積し生物の健康にも悪影響を及ぼします。
問題は海洋生物の健康被害だけではありません。小さな魚の身体に取り込まれたマイクロプラスチックは食物連鎖を繰り返す中で生物濃縮され、最終的には魚を食べる私たちの身体の中に入ります。

このままプラスチック製品が増え続けると10年後には10倍のプラスチックごみが発生すると言われています。海の魚の数よりプラスチックごみの方が多くなるとも言われています。これは何とかしなければいけません。

 

今できることから

現在の私たちの生活にはプラスチックは密接にかかわっており、今では切り離すことができません。身の回りの非常に多くの物がプラスチックによって作られており、それにより生活が支えられています。必ずしもプラスチックが「絶対悪」というわけではありません。

しかし、使用済みプラスチックの適切な処分が行われないことにより、海洋汚染が深刻な状態になっており、さらにそれらは魚を経由して私たちの身体の中にも入り込み、環境への影響だけでなく私たちの健康にも悪影響を及ぼします。

早急に対策が必要なことも事実です。

私達「フィトンチッドジャパン株式会社」はこの先、できる限りリサイクル可能なプラスチック原料を使用する、プラスチックに変わる環境配慮型の原料を使用する、などの商品開発を行うことで海洋汚染対策に積極的に取り組みたいと考えています。

「まずは、できることから始めてみる」
その思いが少しずつでも世の中に広まれば持続可能な未来につながるのではないでしょうか。