地球の歴史と植物

植物には神秘的で不思議な力があります。

この地球に最初に誕生した生命は植物でした。

 

約35億年前に海中に生息する藍藻植物が光合成を始めたことによって、無機物しか存在しなかった原生の地球で二酸化炭素と水からブドウ糖などの有機物と酸素を作り出すことができるようになり、酸素を利用した呼吸をする微生物が誕生しました。

さらに植物たちの活発な光合成によって大気中の酸素量が増えたことにより、有害な紫外線を吸収するオゾン層が形成され、それまで海で生活していた生命は陸に上がることが可能となり、地球は生命が安全に生活できる環境になりました。

植物は ”死の星” だった太古の地球を ”命の星” に変えたのです。

最初に上陸した生物も植物です。

海の中よりも光合成に必要な光にあふれた陸上では植物はドンドン進化し繁栄しました。これが約5億年前です。

その後、植物に続いて節足動物などが上陸し、動物もドンドン進化を遂げていきました。
これは約4億年前の事です。

2億3000万年前に登場した恐竜は、陸・海・空すべてを支配し、6500万年前に突如姿を消します。とはいえ、1億6500万年の間地球を支配していたことになります。

 

恐竜が絶滅した後に哺乳類や鳥類などが繁栄し、最初に人類の祖先が誕生したのが約600万年前と言われています。

 

現生人類の「ホモ・サピエンス」が現れたのは25万年前。長い狩猟生活を経て、農耕をはじめたのは約1万年前。

現代文明の礎となった産業革命が起きたのは約200年前。

 

たくさん数字が出てきましたね。

一度グラフにしてみましょう。

どうですか?

地球の歴史から見ると私たち人間の歴史は一瞬に等しいですね。

それと比べて植物は大大大先輩で、地球の生命の歴史のほとんどが植物たちによって作られてきたことがわかります。

 

気の遠くなるような長い年月を生き抜いてきた植物たちは私たちが理解できないほどの不思議な力を持っていても決して不自然なことでは無いように思えてきます。

今の地球上の多種多様な生命はすべて植物を起源として成り立っています。

命を育む全ての要素を植物は持っています。

「フィトンチッド」は、そんな植物が作り出した生命が生きていくための環境そのものなのかもしれませんね。

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