体臭と口臭の原因となる4大悪臭物質!悪臭成分を臭いに変えない予防法!

「におい」と聞いて皆さんが想像するにおいはなんでしょうか?

日本語ではにおいには二種類の漢字があります。

「臭い」と「匂い」です。

匂い

好ましいにおい。「香り」や「香気」と呼ばれるものを想像されるでしょう。

不快なにおい。くさいにおい。「臭気」と呼ばれるものを想像されると思います。

今回は「臭い」について少しお話しします。

悪臭の原因!? 4大悪臭物質とは?

「悪臭」と呼ばれる不快なにおいの中でも特に原因となっているのが4大悪臭成分と呼ばれる物質です。

人が不快に感じる悪臭の実に90%以上が、これら4種類の悪臭成分の組み合わせで出来ていると言われるほどあらゆる臭いの原因に関わってきます。

逆に、これらの物質の特性を知り、除去する方法がわかれば、ほとんどの臭いを撃退できる可能性があります。

まずは、悪臭の原因となる4つの成分についてみていきましょう。

①くさい臭いの代名詞“アンモニア”

トイレの臭い。と言われるように、くさい臭いの代名詞と言ってもよいのがアンモニア。アンモニアは、トイレの臭いや糞尿の臭いの成分で、特有の強い刺激臭を持ち有毒です。

体内でも生成されますが、通常であれば肝臓や腎臓で処理され尿などで排出されます。しかし、ストレスや疲労などから肝機能・腎機能の低下を引き起こすと分解されずに汗など含まれ“体臭”の元になることがあります。

また、分解しきれず残ったアンモニアが血液の流れで全身を巡ると、口臭の原因になるとも言われています。

体臭や口臭からアンモニアの臭いがするのは避けたいところです。

②魚が腐ったような臭い“トリメチルアミン”

トリメチルアミンは、魚が腐った生ゴミのような臭いのする悪臭物質です。トリメチルアミンも体内でも生成されます。

基本的には、肝臓で分解されますが、肝機能の低下などによって分解酵素の働きが鈍くなってくると体内にたまり、汗や息に交じって排出され強い体臭や口臭の原因になります。

魚臭症(トリメチルアミン尿症)という病気に繋がることもある、放ってはおけない物質です。

③腐った卵の臭い“硫化水素”

温泉にいくとたまに臭う、腐った卵の臭い。あの臭いのもとになっている成分が硫化水素(りゅうかすいそ)です。

「硫黄の臭い」と形容されることがありますが、実は硫黄自体は無臭です。温泉街で臭うのは、硫化水素の臭いを指しています。

人体にも有毒で濃度が高い硫化水素は、少量の吸引で死に至る危険性もあります。

口臭の原因となる物質でもあります。

④腐った玉ねぎの臭い“メチルメルカプタン”

体内でも生成され口臭の原因物質と言われる成分です。

ほんの少量でも強烈な悪臭を放つため、メチルメルカプタンの割合が高くなると強烈な口臭になると言われています。

歯磨きなどをせずに口腔内の細菌が増えるとメチルメルカプタンが生成され増加します。

口臭を予防するためには、日頃のケアが大切です。

 

体臭や口臭など臭いを気にする方は多いはず。

実際に2006年に行われた「上司の身だしなみで一番気になるところは?」という調査では、実に90%以上のOLが「体臭・口臭」が一番気になる。という回答でした。(ヤンセンファーマ社調査、2006年)

ここにあげた4つの物質は、生活の中で発生する臭いでありながら、体臭や口臭の原因となる成分です。

しかも、これらの悪臭はすべて「体内でも生成される」物質になります。

つまり、ケアをせずに放っておいたり、不規則な生活で悪臭の原因となる物質が分解しきれなくなると、体臭や口臭がくさくなってしまう危険があるんですね。

悪臭物質が体臭や口臭に変わらないための予防法

ここにあげた4つの悪臭物質は通常の生活では体臭や口臭に変わることはありません。

肝臓や体内の消化器官がきちんと仕事をすれば分解し、消化して排出していくれます。

体臭や口臭に変わるのは、それらの器官が正しく働かなかった時です。

生活習慣の乱れ、食生活の乱れ、過度なストレスなどにより身体のバランスが崩れると体内の臓器が正常に働かなくなる可能性が出てきます。

予防法

悪臭原因物質は体内で自然とうまれるので取り除くことはできません。

体臭や口臭に変えないための予防法としては、

  1. 肝臓や消化器官に負担をかける暴飲暴食は控える
  2. ストレスをためない
  3. リラックスする時間を作る
  4. 歯磨きをきちんとする

など、やはり規則的で健康的な生活習慣を保つことが大切です。

不規則で不健康な生活習慣を続けると体臭や口臭の悪化にも繋がる危険があります。

においが悪臭物質に変わる前に、しっかりと予防をして置きたいですね。

まとめ

  • 悪臭のもととなる物質の解説
  • 悪臭物質を体臭や口臭に変えないための予防法

について解説していきました。

様々な解説をしてきましたが、例え悪臭が消せても、悪臭を消すための物質(消臭剤や芳香剤、脱臭フィルターなど)が有毒なものであったり、フィルターに吸着した悪臭が臭いの原因になっては本末転倒ですので、状況にあった消臭方法を選ぶことも重要になります。

人が「悪臭」として不快に感じる臭いはやはり人にとって危険なものが多く、(腐敗菌、病原菌由来など)本能的に察知して回避する能力が働くから「不快」に感じるわけです。

悪臭が発生しない環境を整えていくことも考えていかないといけないのかもしれませんね。

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