吸っている空気の約60%は室内の空気!健康のためには室内空気のケアが重要!

突然ですが、質問です。人が一日に“最も体に取り込むもの”とは、なにかご存知でしょうか?

答えは「空気」です。

成人が一日に必要とする「水」の量は一般的に2リットル前後です。

それと比べて空気は15,000リットルもの量を取り込んでいると言われています。

液体と気体で比較しづらいかもしれませんが、重さに換算すると水が2kgに対し空気は20kgにもなります。

空気は目に見えないですし呼吸は無意識での行動ですので軽視されがちですが、実は体内に取り込む物質の80%は空気なのです。

毎日「無意識」に身体に取り込んでいる空気。もしもその空気が汚染されているものだったとしたら・・健康への影響はどのくらい多大なものになるでしょうか?

この記事では、身の回りの空気を浄化するためのポイントを紹介していきます。

空気は外にいる時にだけ気をつければ良いものではない!

大気汚染が深刻な社会問題であることは、きっと多くの方がご存知でしょう。

ここで、1つ想像してみてください。

あなたがいつも吸っている空気つまり、大気とは、「室外の空気」だけでしょうか?

きっと違うと思います。

仕事場で吸う空気や自宅で吸う空気など、室内の空気も気をつけるべき空気です。

実は、近年問題視されているのは「室内の空気汚染」です。

冒頭で、人間が生涯で体に取り込むものの実に80%が空気だとお話ししましたが、さらにそのうちの約60%が室内空気だと言われています。

「シックハウス症候群」などに代表されるように、室内空気汚染による症状は増加しており、微粒子化したアレル物質(カビやダニの死骸、フン、化学繊維)や細菌、ホルムアルデヒドなど目に見えない有毒物質によりアレルギーや化学物質過敏症、喘息を発症する子供は年々増えています。

つまり、室内の空気のケアに目を向け、室内の空気を快適に保つことが健康を保つためには重要なのです!

室内の空気をケアする5つの方法

室内空気をケアするための方法はいくつかあります。空気清浄機を取り入れることも1つの方法ですし、換気や除湿をこまめに行うことも大事なケアのやりかたです。

室内空気をケアするための5つの方法を紹介します

①空気清浄機

メリット

空気清浄機の主な機能は「脱臭」と「集塵」です。

ホコリやペットの毛などから、最近ではフィルターの性能も上がり、カビ、アレル物質、花粉などのかなり細かい微粒子や悪臭もフィルターで捕集できるようになっています。

また、最近はイオン式空気清浄機も増えています。イオン(=活性酸素やオゾン)の持つ『酸化力』を利用し「除菌」の効果も得られます。

デメリット

最近増えているイオン式空気清浄機ですが、イオンの有害性について指摘があります。

そのため、除菌力のあるイオンの室内への大量拡散は難しいのが現状です。

②加湿器

メリット

加湿器を使用することで室内空気のケアにつながります。

インフルエンザなどのウィルスは湿度が上がることで活性が落ちます。

花粉やホコリは水分を含むことで自重が重くなり落下します。

つまり、空気中に浮遊しにくくなるのです。浮遊しなければ口や鼻から吸うこともなくなりますよね。

デメリット

室内を加湿するので、どうしてもカビなどが発生しやすくなります。

こまめな換気と掃除が欠かせません。

万が一、加湿器自体にカビがはえると、カビを室内に撒き散らすことになります。

加湿器の定期的なメンテナンスも必要になります。

③空気除菌剤

メリット

二酸化塩素や次亜塩素酸水といった人体への悪影響が少ないと言われる薬剤を拡散することにより室内除菌と消臭を行う方法です。

空間の除菌ができ感染症対策や消臭効果があるということで、広まっています。

デメリット

塩素臭が残ることがあります。

人によっては化学物質過敏症などで体に不調をきたすこともあるようです。

④観葉植物

メリット

最近注目を集めている空気清浄方法が「植物の力」の活用です。

シックハウス症候群の原因になる物質は、観葉植物を置くことによって吸着、分解できることが、アメリカNASAの研究で実証されています。

また植物の発するフィトンチッドでリラックス効果やバクテリアの抑制、微粒子除去など多くの清浄効果が認められ、植物の力を使って空気清浄を行う試みが世界中に広まっています。

植物の力で空気浄化する取り組みは世界中で広がっており、大気汚染に悩む中国では、街全体を植物でおおうという計画もあるようです。

出典:https://www.businessinsider.jp/post-33146

デメリット

植物なので、育てるという手間があります。

また、空気清浄機や加湿器のように機械の音もしなければ、目に見える何かを放出することもありません。

実際に体感した人にしか効果が見えにくいのがデメリットかもしれません。

⑤建材の見直し

メリット

これは、簡単ではありませんが家の柱や壁に使われている建材を天然材料のものにすることも1つの方法です。

竹炭、セラミック、漆喰、桧や杉の無垢材 など、空気ケアに効果のある建材も現在では多く出回っています。

湿度をコントロールすることでカビの発生を防いだり、素材自体が除菌消臭力を発揮したりと様々です。

シックハウス症候群の原因が合成化学物質や有機溶剤を含んだ建材や家具などにあると言われていますから、建材や家具を見直すことで室内空気改善になるかもしれませんね。

余談ですが、受験大国である韓国では日本産のヒノキで作った大きな箱が売れているそうです。 ヒノキ材から出る「フィトンチッド」にストレス解消や記憶力・集中力が上がる効果があるため、子供部屋に箱を設置し受験生にこの中で勉強させるのがブームだそうです。

シックハウス症候群の原因が合成化学物質や有機溶剤を含んだ建材や家具などにあると言われているので、建材や家具を見直すことで室内空気改善になるかもしれませんね。

デメリット

現在使っているものを変えることは容易にはできません。

住空間を変更する必要がありますので、工事が必要になったりと、どうしても大掛かりなものが多くなってしまいます。

引っ越しやリフォームのときは建材を変えるチャンスなので、ハウスダウストなどに悩まれている方は素材を見直すのも良い方法かもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

普段あまり意識しない空気ですが、健康を維持するにはとても重要だとおわかりいただけたかと思います。また空気ケアの方法として化学薬品や機械的な方法を使って空間浄化する方法と同時に、自然の力を利用した方法が注目されていることも面白い点だと思います。

現在のように文明が発達する前は大気汚染や空気汚染はありませんでした。自然界には空気浄化の仕組みが元々備わっているのです。

私たちが汚してしまった空気を自然界でせっせと浄化してくれているのだから、少しでもその負担を減らす努力をすべきかもしれませんね。

この機会に「空気の大切さ」について今一度考えてみてはいかがでしょう?

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